Profile

Yuta Nakayama

ヴァイオリン製作家

2010年代官山音楽院 ヴァイオリンクラフト&リペア科卒業。卒業後にはAux Petits ChevaletsのOlivier Paoliから7ヶ月研修を受けたのち、渡欧。フランスにてGeoffroy -Pierre Mercierから製作を学ぶ。帰国後にはStradivariやGuarneri、歴代の製作家について独学で研究し、一流の演奏家の方や学生の方々に試奏して頂きながらオリジナルのフォームのヴァイオリンに磨きをかけ、今日に至る。

Message

みなさま、こんにちは。
この度は当ホームぺージにお越しくださり誠にありがとうございます。
ヴァイオリンの形状はヒトの体の流線型をモチーフにして作られたと言われています。ヴァイオリンが誕生してから職人たちはその形状の美しさを磨き、今日まで競い合ってきました。私自身もこの工房に名付けた言葉の意味と歴代の巨匠が楽器へ込めた思いを紡ぎ、より高品質な楽器の提供と皆様に愛される工房にしていきたいと思っております。

オリジナルなフォームと
伸びのある音色

私自身の見解として楽器に重要なのは、『音の美しさ』、『音の伸び』、『楽器との相性』だと思っています。どれか一つでも欠けるとたちまち演奏する際のバランスを崩してしまいます。そこで私は独自に調べに調べ上げ研究を重ねては失敗も繰り返し、演奏家の方に試奏して頂いては修正してきました。そしてようやく、音の美しさ・音の伸び・演奏法を変えても音が奏者についてきてくれる音色を再現することに成功しました。

伝統と挑戦

弦楽器の歴史は古くヴァイオリンとして世に知れ渡ったのが500年以上前。原型とされる弦楽器(※諸説あり)はそれ以上歴史を遡ります。作るうえで大事なことは彼らがどこに思いを寄せていたかということです。もちろん過程も含めればすべてを解き明かすことは簡単ではないですし、私自身も分からないことはまだまだあります。その時は分からず諦めることもあれば、諦めず挑戦し続けていることもあります。そうした中で伝統を尊重しつつ職人として誇れるオリジナル楽器を作っていきたいと思っています。